入れ歯を外すタイミングについて

入れ歯を使っていると、外していいのか、外さないほうがいいのか迷うことがあるということを質問されることがあります。

それぞれの患者さまのお口の中の状態と生活スタイルによっても変わってくると思いますが、いくつか例を挙げてみたいと思います。

まず、寝るときははずしたほうがいいか？という質問です。

ご自分の歯がたくさん残っている方は外してもいいでしょう！

部分入れ歯を外しても、寝ている間にかみ合わせに悪影響がでる可能性は低いと考えます。入れ歯を外すことによって、入れ歯が入っている部分の歯茎を

休ませることもできます。また、小さい入れ歯だと万が一、寝ている間に飲み込んでしまうこともあるかもしれませんが、外しておけばその予防もできます。

残っている歯が少ない方は、外してしまうと残っている歯の位置によっては、かみ合う部位が歯に負担をかけてしまうこともあります。

ですから、外さないほうがいいとお話することもあります。

次に、病院で検査を受ける時は外したほうがいいのでしょうか？

胃カメラ検査、MRI検査、レントゲン検査などの時は外したほうがいいでしょう。あらかじめ、検査の説明で入れ歯をしているかどうか問診されると思います。

その際の説明をよく聞きましょう。

部分入れ歯や総入れ歯でも金属を使用している場合、レントゲンやMRIの邪魔をしてしまい、的確に病気を診断できないことがあるかもしれません。

次に、スポーツをするときは外したほうがいいかという質問です。

プールやジムで運動される人も多いと思いますが、部分入れ歯のバネがきちんと調整してあることや、総入れ歯の適合をきちんとチェックしてあれば、

特に入れ歯を外す必要はないものと考えます。

以上のように、ケースバイケースですが、特に不具合がなくても定期的に入れ歯のメンテナンスをしておけば、どんな状況においても対応して頂けると思います。

そのためにも定期検診は忘れずに受けていきましょう！